英語の授業の中で大切にしていることがある。
大人になってから、別に英語の必要性を感じた訳ではないのだけれども、初めて英語をちゃんと理解したいと思ったことは確かである。
英語のことを完全に暗記分野だと思い込んでいた自分がいた。
なんとなくアタマを使わなくても暗記さえしていれば解ける英語という分野に嫌気がさしたのは高校2年生。
なんだ。暗記じゃん。
覚えていればなんとかなるなんて、正直全く面白くない。
考える間もなく即答のような問題が大学入試問題なんて、本当に馬鹿げていると思った。
そこから英語に関する勉強はおろそかになっていった。
そのおかげで数学に夢中になれたのも事実だ。
しかし、今書店に行くと、本当の英語の勉強法という本などが並ぶ。
10冊ほど読んでみたが、やはり、私の時代と完全に英語学習方法が変わっていることを知った。
言語というものをしっかりと見つめ、アタマを使う楽しい学問となっている英語という科目を目の当たりにし、
「なんだ。そうだったのか。」
という台詞が思わずこぼれた。
そこから英語の勉強が始まった。数学の問題を解くのが楽しかったのだが、毎日夜にやることが数学と英語の問題になったことはいうまでもない。
また私と同じように大人になってから再度、科目を見直すきっかけというのも普通はないだろうから、生徒に対しては英語という科目を私のように思い違いすることなく触れていって欲しいと心から思う。